
2024年7月6日
ホワイトニングを試しても、思ったほど白くならないと感じたことはありませんか?
そんなお悩みを解消するために、今回はホワイトニングの原理から医療ホワイトニングの効果まで、詳しく解説します。
白い歯を手に入れるために知っておきたい情報が満載です。
過酸化物を使ったホワイトニングの仕組みや、効果が感じられない場合の対策について、一緒に見ていきましょう。
ホワイトニングを試しても期待通りの結果が得られない理由について、まずはそのメカニズムを理解することが重要です。
ホワイトニングは、過酸化物を使用して歯の表面と内部にある色素を分解し、白くする方法です。
しかし、歯の状態や個々の色素沈着の度合いによって効果が異なります。
過酸化物はエナメル質に浸透し、着色している色素を無色にすることで、歯を白く見せる仕組みです。
一方で、クリーニングによるホワイトニングは歯の表面の汚れを落とすことで歯が白く見えるようにします。
そのため、クリーニングでは歯そのものの色は変わりません。
歯科医院以外で行われているセルフホワイトニングや市販のホワイトニング効果をうたった歯磨き粉は過酸化物は含まれておりません。
そのため、セルフホワイトニングや市販の歯磨き粉のホワイトニング効果は歯そのものを白くするのではなく、
歯の表面の汚れを落としているだけにすぎません。
エナメル質の状態:エナメル質形成不全症や薬物による変色はホワイトニングの効果が得られにくいです。
内部の色素沈着:エナメル質の下にある象牙質に色素が深く沈着している場合、表面のホワイトニングだけでは効果が得られにくいです。
過去の治療:詰め物やクラウンなどの修復物はホワイトニングで白くすることはできません。
生活習慣:コーヒー、紅茶、赤ワインなどの飲み物やタバコが原因で色素沈着が進行している場合、ホワイトニングの効果が出にくくなります。
過酸化物はホワイトニングの主要成分であり、その働きについて詳しく見ていきましょう。
歯科医院で使用されているホワイトニング材はには有効成分として過酸化物(過酸化水素や過酸化尿素)が含まれています。
過酸化物(過酸化水素や過酸化尿素)から、遊離するフリーラジカルが変色した色素に作用し、色素分子を分解します。
塗布された過酸化物は、エナメル質を通じて内部に浸透し、色素を無色に変えます。この過程により、歯の色が明るくなります。
過酸化水素は遊離するフリーラジカルが多く、取り扱いに注意が必要なため歯科医院で国家資格者(歯科医師または歯科衛生士)が行うオフィスホワイトニングに用いられます。
過酸化尿素は遊離するフリーラジカルが少ないので患者が自宅で行うホームホワイトニングに利用されています。
過酸化物を用いたホワイトニングは歯科医院でしか施術または処方できません。
近年、歯科医院以外でのサロンで無資格者によるセルフホワイトニングが急増しております。
セルフホワイトニングと歯科医院でのホワイトニングを区別するために歯科医院でのホワイトニングを「医療ホワイトニング」と表現することも増えてきています。
過酸化物の使用には、適切な濃度と使用頻度が重要です。濃度が高すぎると、歯や歯茎にダメージを与える可能性があります。
以下の点に注意しましょう:
濃度の選択:市販のホワイトニング製品やセルフホワイトニング材は過酸化物は含まれていません。そのため、ホワイトニングの効果もなく取り扱いは誰でもできます。
一方で、歯科医院で扱うホワイトニング材は過酸化物が含まれています。過酸化物は薬物なので国家資格者による取り扱いが必要です。特にオフィスホワイトニング材は高濃度の過酸化水素を扱うためホワイトニング方法に熟知している医院でのホワイトニングがオススメです。
使用頻度:過度な使用は避け、製品の指示通りに使用することが重要です。
過剰なホワイトニングは知覚過敏症を誘発したり、歯の神経のダメージを与えることがあります。
歯茎の保護:ホワイトニング中に歯茎に過酸化物が付着すると炎症を起こすことがあります。専用のガードや歯科医の指導を受けて適切に行いましょう。
無資格者が行うセルフホワイトニングと、歯科医院で受ける医療ホワイトニングにはそれぞれのメリットとデメリットがあります。
セルフホワイトニングは、過酸化物を含まないホワイトニング材によるホワイトニング方法です。
以下の点が特徴です:
利便性:無資格者が行っているので、施術を受けれる場所が多い。
コスト:医療ホワイトニングに比べて費用が抑えられることが多いです。
効果の実感:セルフホワイトニングは歯を白くする成分の過酸化物を使用できません。そのため、歯の色そのものを白くすることができません。
医療ホワイトニングは、歯科医院で専門の機器と高濃度の過酸化物を使用して行われます。
以下の点がメリットです:
短期間で効果を実感:高濃度の過酸化物と専門の機器を使用するため、短期間で効果が得られます。
安全性:専門家の管理下で行われるため、安全性が高いです。また、歯茎の保護や副作用の管理も行われます。
個別対応:一人ひとりの歯の状態に合わせてカスタマイズされた治療が受けられます。
ホワイトニングの効果を最大限に引き出すためには、日常生活での工夫が重要です。
特に色の濃い飲食物は歯を変色させやすいです。
ホワイトニング後の白さを維持するためには、以下の点に注意しましょう:
飲食物の選択:コーヒー、紅茶、赤ワインなどの色素の強い飲み物は避けるか、飲んだ後すぐに口をすすぐようにしましょう。
喫煙の制限:タバコの煙は歯に色素を沈着させやすいため、ホワイトニング効果を持続させるためには喫煙を控えることが推奨されます。
口腔ケアの徹底:毎日のブラッシングとデンタルフロスの使用を欠かさず行い、食後の歯磨きも習慣づけると良いでしょう。
ホワイトニングの効果を長期間維持するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。以下の点に注意しましょう:
定期検診:歯科医院での定期的な検診を受けることで、ホワイトニングの効果を確認し、必要に応じて再ホワイトニングを行うことができます。
専門のクリーニング:歯科医院で行う専門のクリーニングは、表面の汚れを取り除き、ホワイトニング効果を維持するのに役立ちます。
ホームケアの強化:自宅でのケアも重要です。ホワイトニング後は特に、フッ素入りの歯磨き粉を使用し、歯の健康を保ちましょう。
ホワイトニング後の白い歯を長く維持するためには、適切なケアが必要です。
ホワイトニング後は、以下のケアを徹底することが大切です:
フッ素入り歯磨き粉の使用:フッ素は歯のエナメル質を強化し、虫歯の予防にも効果的です。ホワイトニング後は特にフッ素入りの歯磨き粉を使用しましょう。
デンタルフロスの使用:デンタルフロスを使用して歯間の汚れもきちんと取り除き、口腔内を清潔に保つことが重要です。
定期的なホワイトニング:飲食物や嗜好品(タバコなど)で歯はだんだんと変色してきます。そのため白く美しい状態を維持尾するためには定期的なホワイトニングが効果的です。
食生活と嗜好品:
飲食物:色の濃い飲食物は歯に色が付きやすいです。できるだけ色の濃い食べ物を避けることや、食後のハミガキが大切です。
タバコ:タバコのヤニは歯の色を変色させます。できるだけタバコは控えましょう。
ホワイトニングを成功させ、白い歯を長く維持するためには、ホワイトニングの原理を理解し、適切なケアを行うことが大切です。
過酸化物の働きを正しく知り、自宅ホワイトニングと医療ホワイトニングの違いを理解することで、最適な方法を選ぶことができます。
また、日常生活での工夫や定期的なメンテナンスを行うことで、効果を最大限に引き出し、白い歯を長く保つことができます。
是非、今回の情報を参考にして、理想の白い歯を手に入れてください。
歯科医師
大前 正範
2000年に大阪歯科大学を卒業後、大学病院などで経験を積む。
大学ではホワイトニング、歯科用レーザー、歯科用接着材の研究を行う。
岡山大学病院に助橋として赴任し、外来医長や審美歯科外来を担当する。
2011年より北歯科医院の院長を務める。
歯科医師臨床研修 指導医、
日本歯科保存学会 専門医、
日本歯科審美学会 認定医
を取得。
インビザラインGOの症例数は岡山県でNO.1。全国でもTop100の症例数
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。
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