セラミック治療

治療を開始する前にまずカウンセリングを行います。ここでは、患者さんがイメージする歯並びについて詳しくお聞きしていきます。

具体的なイメージが決まっている方は、雑誌の切り抜きなどをご持参いただけるとスムーズです。明確なイメージがないという方は、歯の色のサンプルや模型を使って確認していきます。

患者さんの歯型を基に模型を製作します。この模型を基に、どのような歯の形、配置にしていくのか、イメージのすり合わせをしていきます。

特に審美性が求められる前歯の治療の際には「仮歯」を使用して、歯の色、形のイメージを細かく患者さんとすり合わせていきます。患者さんが納得されるまで調整を行い、OKをいただけましたら、最終的な被せ物の製作を行います。

「光学スキャナー」はお口の中をペン型のカメラでスキャンするだけで精密な型取りができるデジタル機器です。光学スキャナーを使用することで、採取したお口の型をデータ化できます。

これまでは粘土のようなものをお口の中に入れて型取りを行っていました。そのため患者さんによってはストレスを感じることも多かったのですが、光学スキャナーでは、そのような不快感はありません。

当院のセラミック治療は患者さんの理想のイメージを追求するだけではなく、「誰が見ても美しい」と感じる客観的な美しさも追求しています。なぜなら、患者さんが美しくなりたい、と思われる背景には「周囲から綺麗と思われたい」というお気持ちがあるはずだからです。

この客観的な美しさを導く「理論」が実は存在します。この理論と患者さんの理想を掛け合わせた治療を行います。

笑顔の際の、下唇の曲線と歯並びの曲線を揃えることで、口元の美しさが生まれます。
※山崎長郎著『エステティック クラシフィケーションズ（クインテッセンス出版）』より

中切歯：側切歯：犬歯の比率を1.618：1：0.618の配列とすることで、前歯の美しさが際立てられます。
※山崎長郎著『エステティック クラシフィケーションズ（クインテッセンス出版）』より

顔の真ん中のラインを「正中線」と言います。この正中線と上前歯の中心を揃えることで、全体にバランス感の取れた歯並びにすることができます。

歯茎も口元の美しさを構成する重要な要素です。歯茎の幅も考慮し、美しさを生み出す被せ物をご用意します。

マイクロスコープ／高倍率ルーペは、視野を拡大してくれる装置です。特に、マイクロスコープは、患部を十数倍に拡大して見ることができ、肉眼と比べて精密な治療を可能にしてくれます。

神経や血管といった重要な組織を避けて施術することが可能になり、治療中のリスクを軽減することができます。また、被せ物をピッタリと天然歯に装着することができるため、虫歯菌が侵入するリスクも軽減できます。