2024年7月8日
今回は健康保険適応の奥歯の白い歯について詳しく解説します。
健康保険でも白い歯にこだわる方はぜひ最後までお読みください。
2024年の保険改定により条件付きですがすべての奥歯にも白い歯が保険適用になったことは知っていますか?
歯科治療の中でも、奥歯に白い歯を入れることがCAD/CAM冠。
今回はこちらのCAD/CAM冠について詳しく解説します。
CAD/CAM冠はコンピューターで設計し、コンピューター制御の機械で硬質レジンのブロックを削り歯を製作します。
この硬質レジンブロックは従来の硬質レジンよりも強度に優れるため奥歯でも使用できます。
奥歯に保険適応できる条件としては
・両側の大臼歯で咬合支持があること
つまり、両側の大臼歯(いわゆる奥歯)が残っていることです。
健康保険が適応できるCAD/CAM冠と、保険が適応できない自由診療のセラミックの歯とは何が違うのでしょうか?
それは健康保険は国が治療方法や材料を定めているのに対し、
自由診療ではその定めがないことです。
そのため、自由診療では治療の自由度が増しより高度な治療が可能になります。
一方で健康保険適応の診療は国が治療費を定めているためかなり安価な治療費で治療を受けることができます。
白い歯や保険適応、奥歯に関するかぶせものの注意点についてお伝えします。
保険の適応やCAD/CAM冠について詳しく解説します。保険を利用する際には、しっかりとした歯科治療歴を持つ方にも役立つ情報です。歯の健康を守るために、注意点を押さえておきましょう。
CAD/CAM冠は硬質レジンブロックを削り出して作成します。この硬質レジンブロックは圧縮して固めているので、光を当てて固める硬質レジンよりも強度に優れます。
そのためCAD/CAM冠は奥歯でも使用することができます。
ところが、奥歯になればなるほどか嚙み合う力が大きくなります。また、上下の歯の位置が知覚なるのでCAD/CAM冠の厚みも薄くなりがちです。
そのため奥歯では割れやすい傾向があります。
また、CAD/CAM冠は性質上、接着材が付きにくい素材です。そのため金属やセラミックの冠に比べて外れすい傾向があります。セラミックや金属に比べて摩耗しやすい素材ですので摩耗してきたら再度作り直す必要があります。
さらに、セラミックに比べ硬質レジンは色や汚れが付きやすい材料です。そのため、お口の健康を守るには定期的な歯科医院でのケアが推奨されます。
CAD/CAM冠は硬質レジンを圧縮して作成したブロックを削り出しています。この圧縮されたブロックはレジンの未重合(固まっていない)成分がほとんどありません。そのため物性に優れますが、未重合レジンが少ないため歯科用接着材が付きにくい傾向があります。
また、セラミックに比べ別膨張や水分の影響を受けやすく噛んだ時にクラウンがたわみやすいです。そのため接着材がはがれ脱離しやすくなります。
CAD/CAM冠は摩耗しやすい材料です。摩耗しやすいことが悪いことではありません。なぜならば、自身の天然の歯も摩耗するからです。
ただし、摩耗しやすいことで歯の溝が浅くなると食物を食べたときにうまく噛めなくなります。
また、摩耗することで表面に細かい傷がたくさん入ります。傷が入ることで光沢感が失われるのと汚れが付きやすくなります。
そのためセラミックに比べると長期的な審美性や清潔性に劣ります。
自由診療の治療方法は様々な治療法や材料を使用することができます。そのため健康保険適応の治療に比べて治療の選択肢が大きく広がります。
一方で効果な医療材料を用い、丁寧に作業することが求められるため治療費は高額になります。
そのため、ご自身のニーズやご希望、将来どうなりたいかなどしっかりと考慮し最適な治療法を自由診療の治療方法について理解を深めましょう。
自由診療のセラミッククラウンの特徴についてお伝えします。セラミックは硬質レジンに比べ強度や審美性に優れます。
陶器(セラミック)の食器は変色せずに洗うと汚れが落ちやすいですが、プラスチック製の食器はだんだんと変色歯汚れも落ちにくいです。
歯についても同じことが言えます。
セラミックの歯は変色せず、汚れが付きにくい
CAD/CAM冠(プラスチック)の歯は変色し、汚れがつきやすい
という特徴があります。
また、近年ではジルコニア(人工ダイヤ)のクラウンが身近になりました。
ジルコニアクラウンはセラミッククラウンよりの数倍の強度があります。また、汚れの付きにくさも従来のセラミッククラウンよりも優れます。
セラミッククラウンでは難しかったブリッジもジルコニアクラウンでは適用できるようになっています。
材料の特性から汚れが付きやすいクラウン、汚れがつきにくいクラウンがあります。
一度治療した歯がまたむし歯になる2次う蝕や歯の磨き残しが原因で起こる歯周病。
むし歯と歯周病は歯を失う2大疾患です。
そのため、汚れの付きにくい材料で治療を行うということは将来の自分の歯を守ることに繋がります。
これらを考慮してクラウンの素材を選択しましょう。
どんなに精密に治療をしたとしても必ず歯と修復物の間にはつなぎ目が生じます。
このつなぎ目はハミガキしにくく汚れが溜まりやすい場所です。ここからむし歯になったり、歯周病のリスクが増大することがあります。
そのため汚れが付きにくい材料で治療するということは非常に重要ですが、それだけでは不十分です。
日々のホームケアの徹底が必要です。
また、自身でできるオーラルケアには限界があります。
どんなに上手に磨いても磨き残しが生じます。
定期的に歯科医院でプロフェッショナルケアを受け、自身では磨くことのできない場所をしっかりとケアする必要があります。
歯科医師
大前 正範
2000年に大阪歯科大学を卒業後、大学病院などで経験を積む。
大学ではホワイトニング、歯科用レーザー、歯科用接着材の研究を行う。
岡山大学病院に助橋として赴任し、外来医長や審美歯科外来を担当する。
2011年より北歯科医院の院長を務める。
歯科医師臨床研修 指導医、
日本歯科保存学会 専門医、
日本歯科審美学会 認定医
を取得。
インビザラインGOの症例数は岡山県でNO.1。全国でもTop100の症例数
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。
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