
2025年2月20日
セラミック矯正は、短期間で歯並びを美しく整えられる治療法として注目されています。しかし、多くの歯科医はこの方法を積極的に勧めていません。その理由は、「健康な歯を削る必要があること」や「将来的なリスクが高いこと」にあります。
この記事では、なぜ歯科医がセラミック矯正を推奨しないのか、そのデメリットや代替治療について詳しく解説します。
セラミック矯正とは、歯を削って被せ物(セラミッククラウン)を装着し、歯並びを整える方法です。通常の歯列矯正のように、時間をかけて歯を動かすのではなく、数回の治療で理想の歯並びを作ることができます。
✅ 短期間で治療が完了(最短1~2ヶ月)
✅ 矯正装置をつける必要がない
✅ 歯の形や色も自由に調整可能
一見、理想的な方法のように思えますが、実は歯科医が推奨しない大きな理由があるのです。
セラミック矯正では、歯を大幅に削り、セラミッククラウンを被せるため、天然の歯を大きく損なうことになります。
本来の歯列矯正(ワイヤー矯正やマウスピース矯正)は、歯を動かすことで自然な歯並びを作りますが、セラミック矯正は健康な歯を削ることで見た目を整えるため、**「削る量が多い」=「歯の寿命が縮む」**という問題が発生します。
🔹 歯を削ることで起こるリスク
特に、20代・30代の若い世代がセラミック矯正をすると、40代以降に歯のトラブルが多発する可能性があります。
セラミッククラウンは、半永久的に持つわけではありません。10~15年程度で交換が必要になり、定期的なメンテナンスも必要です。
🔹 被せ物のリスク
特に、歯ぎしりや食いしばりが強い人は、セラミックが割れやすいため、さらにリスクが高くなります。
一般的な矯正治療(ワイヤー矯正・マウスピース矯正)は、後戻りした場合でも再治療が可能です。しかし、セラミック矯正の場合、一度削った歯は元に戻せません。
🔹 セラミック矯正のやり直しが難しい理由
「思ったより仕上がりが不自然…」と感じても、簡単にやり直せないのが最大のデメリットです。
歯を削ることで、虫歯・歯周病のリスクが高まるのも問題です。特に、被せ物の境目に汚れが溜まりやすく、歯周病の進行が速くなることが指摘されています。
また、セラミック矯正は、歯の根に負担をかけるため、根のトラブル(破折・炎症)のリスクも高いです。最悪の場合、歯が割れて抜歯になることもあり、長期的に見ると不利な治療法と言えます。
✅ 健康な歯をできるだけ削りたくない人
✅ 将来も自分の歯を長く使いたい人
✅ 噛み合わせや歯並びを根本的に改善したい人
✅ ナチュラルな美しさを求める人
✅ 透明なマウスピースで目立たず矯正できる
✅ 健康な歯を削らず、ナチュラルに歯並びを整えられる
✅ 取り外しができるため、虫歯リスクが低い
✅ 幅広い症例に対応可能
✅ 後戻りが少なく、確実な矯正ができる
✅ 長期間の結果が期待できる
✅ 最小限の歯の削りで、前歯の形を整えられる
✅ 費用が比較的リーズナブル
✅ セラミックよりも自然な仕上がり
セラミック矯正は「歯並びを短期間で整える」方法ですが、長期的なリスクが大きいため、歯科医は積極的に勧めないのです。
特に、健康な歯を大きく削る必要があること、将来的に歯の寿命が縮まること、やり直しが効かないことが大きなデメリットとして挙げられます。
そのため、歯科医は 「できるだけ健康な歯を守る治療」 を推奨します。
「見た目を良くしたいけれど、歯の健康も大事にしたい!」という方には、マウスピース矯正(インビザラインなど)が最適です。
歯並びに悩んでいる方は、長期的に自分の歯を守れる治療法を選ぶことが大切です。
まずは、信頼できる歯科医に相談し、自分に合った治療法を見つけましょう!
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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